2024年2月
発熱植物ザゼンソウの温度調節メカニズムの核心に迫る新しい遺伝子を発見! ―ザゼンソウが発熱時に悪臭を発しない理由とは?―
岩手大学農学部の伊藤菊一教授らの研究グループは、発熱植物ザゼンソウを対象にしたトランスオミクス解析により、本植物の発熱組織でその発現が特異的に賦活化されている一連の遺伝子と代謝系の全貌を解明しました。特に、ザゼンソウの発熱組織で最も高い発現量を示す遺伝子(selenium-binding protein 1/methanethiol oxidase)は、ザゼンソウの熱制御システムに密接に関わるだけではなく、本植物が発熱時に悪臭を発しない理由を説明できる重要な遺伝子であることが明らかになりました。
本研究の成果は、外気温の変動にも関わらずその花器温度をほぼ一定に保つことができるザゼンソウの温度調節メカニズムの核心に迫るものです。本研究は、寒冷環境におけるザゼンソウの発熱現象の分子基盤の理解に留まらず、地球規模の気候変動下における農作物の安定的な生産にも繋がることが期待されます。
本研究成果は、岩手大学大学院連合農学研究科 谷本 悠 大学院生を筆頭とする論文として2024年2月6日(米国東部時間)に国際誌Plant Physiologyの電子版で公開されました。
詳しくは、下記のページ(岩手大学ウェブサイト)をご覧ください。
https://www.iwate-u.ac.jp/cat-research/2024/02/006099.html
農学部教員による新刊『農業経営』のご紹介(農学部 木下幸雄 准教授)
農学部 食料生産環境学科の木下幸雄准教授(農業経営・経済学)が中心となって編修・執筆する『農業経営』が実教出版より公刊されました。
詳しくは下記のホームページをご覧ください。
令和6年3月修了に係る大学院総合科学研究科農学専攻修士論文発表会
総合科学研究科農学専攻の令和6年3月修了予定者の修士論文発表会を開催します。発表会を開催する各コースの日時・会場は以下のとおりです。
●植物生命科学コース
日時:令和6年2月19日(月)8:30-15:00
場所:農学部5号館 2階 ぽらんホール
●応用生物化学コース
日時:令和6年2月15日(木)8:30-18:00
場所:農学部5号館 2階 ぽらんホール
●動物科学コース
日時:令和6年2月13日(火)13:00-16:00
場所:農学部5号館 2階 ぽらんホール
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