研究室紹介
土壌圏循環学研究室(食料生産環境学科)
土壌の物理的性質(構造・水分特性・移動現象など)の視点から、作物の生産性の向上や環境保全を目指し、土壌中における窒素動態を明らかにするための研究を行っています。
- 所属教員
- 武藤 由子
- キーワード
- 土 微生物 植物 水 環境 農業
研究内容
地球の表面を覆う土壌の厚みは、わずか数10cm~数mにすぎません。しかし、土壌は多くの動植物の活動の場であり、生態系の基盤としての重要な役割を担っています。そして何より、私たちの食料を生産するための場としてなくてはならないものです。残念ながら、現在、土壌汚染や砂漠化といった環境問題が深刻です。今後も人間活動を継続していくためには、土壌圏で起こる水・物質・熱の移動現象を理解し、土を大切にしていく必要があります。
【主な研究テーマ】
- 土壌中における水移動と窒素動態の関係
- 水田での水管理が窒素動態と水稲の生育に与える影響
- 畑地土壌の水分量と電気伝導率モニタリング
- 緑化を目的とした土壌物理性の改良
卒業研究・修了研究テーマ例
H27年度
- 蒸発が畑地土壌中の無機態窒素と土壌微生物の分布に与える影響
- ポット試験における間断灌漑が水田の土壌環境と水稲の生育に与える影響
- 土壌センサーを用いたハウストマト栽培期間の土壌水分量とECのモニタリング
H26年度
- 水の浸透が土中の硝化過程と微生物の分布に与える影響
- シイタケ廃菌床の肥料効果を調べるための栽培実験
- 間断灌漑が水田の土壌環境と水稲の生育に与える影響
- 土壌センサーを用いた土壌水分量と電気伝導率の推定
H25年度
- シイタケ廃菌床を添加した津波被災土壌の硝酸態窒素とアンモニア態窒素量の経時変化
- 岩手県金ヶ崎町での水稲栽培におけるSRIの試み
- 津波被災農地における土壌水の電気伝導率の推移 -Decagon 5TEセンサーを用いて-
- TDR法を用いた凍土中の液状水量の推定
H24年度
- 岩手県における津波被災農地の塩分濃度モニタリング(2011.7~2012.11)-久慈市夏井町/陸前高田市広田町・小友町・竹駒町-
H23年度
- 排水過程にある土中の酸化還元電位の変化
- カラム流出実験による土壌微生物の流出特性の推定 -水分フラックスとNaCl濃度の影響-
- 植生の導入を目的とした石灰岩捨石集積場における土壌物理性の調査