• 受験生の方
  • 高校の先生方
  • 社会人・研究者の方
  • 卒業生の方
  • 地域の方
  • 学内・教職員
資料請求

森林科学科

【定員30名/4年制/コースなし】

  • Forest Science
  • Forest Science
  • Forest Science
アドミッションポリシー (入学者受入の方針)

森林科学科では、東北地域の恵まれた自然環境を背景として、森林の持つ多様な環境保全機能や樹木資源の生産と利用、自然生態系の保全・管理、防災を含めた幅広い分野について総合的に学びます。これらをもとに、自然との共生関係を築きながら発展できる地域社会の実現に貢献する人材を育成します。

入学者に求める資質(求める学生像)
(知識・技能・理解・思考力・判断力・表現力)

  • 森林科学を学ぶに相応しい基礎学力を有する人
  • 多様な機能を活かした森づくりと利用・保全に関する知識と技術の修得に相応しい基礎学力を有する人
    (関心・意欲・態度・主体性・協働性)
  • 森林の多面的機能を最大限に発揮できる森づくりに必要な知識と技術について学ぶ意欲のある人
  • 森林里山地域の自然生態系に配慮した適切な資源の利用と管理について学ぶ意欲のある人
  • 再生可能資源である木質バイオマスの総合的かつ持続的利用法について学ぶ意欲のある人
学科概要
東北地方の豊富な森林資源を活用し
森林の持つ環境保全機能や樹木資源の生産と利用について学習

森林科学科は、自立した技術者像として定める以下の人材、すなわち、地球的視点と技術者としての社会に対する責任感を持ち、森林科学の主要分野である「森林学、森林工学、自然環境・社会学、林産学」に関する各々の分野について、基本的知識と応用的能力を兼ね備えた人材の養成を目的としています。
森林科学科に設定されるJABEE教育プログラムでは、自然環境・林業・林産業に関する専門的知識及び技術の修得のほか、森林科学技術者として必要な技術者倫理観・コミュニケーション能力・グループワーク力の修得、および専門的知識を応用して森林および森林関連分野の諸問題を解決するためのデザイン能力を持つ人材を育成します。

1

森林の持つ多様な環境保全機能や
樹木資源の生産と利用について総合的に学習

我が国の3分の2を占める森林は、地球温暖化の防止や国土の保全、水源のかん養、生物多様性の保全などの多面的な機能を有しており、このような機能の持続的な発揮と調和した木材の利用など適切な樹木資源の生産と利用について総合的に学習します。

2

自然との共生関係を築きながら発展できる地域社会の実現に貢献

中山間地はその大半を占めている「森林」の管理や林業生産活動を通じて「林産物等の安定的な供給」「国土保全」「美しい自然環境の保全」等、安全で豊かな国民生活を支えています。一方、過疎化・高齢化も進行しており、定住の促進、都市と山村の交流、環境教育等、自然との共生関係を築きながら発展できる地域社会の実現に貢献します。

3

自然生態系の保全・管理、防災を含めた
幅広い知識を有する技術者の育成

近年、里山地域では野生鳥獣による被害が急増するなど課題も多く、持続可能な管理によって豊かな自然生態系を保全・管理することが求められています。一方、土石流やがけ崩れなど土砂災害が多発し多くの人命が失われていることから、地域住民と一体となった総合的な対策も求められています。これら幅広い知識を有する技術者の育成を目指します。

カリキュラム
カリキュラム

※2023年度(令和5年度)入学生のカリキュラムです

  • 科目紹介
    樹木学実習 〈2年前期〉

    演習林などにおいて、実際に生育する樹木の分布・生育形態を観察。採取、標本作成を行うことで北東北地方の代表的な樹種の特徴を学びます。代表的な樹木数種につき、肉眼、ルーペ、顕微鏡などを用いて詳細な観察を行います。

  • 木材と住宅 〈2年前期〉

    木材を適切に加工・利用するためには、それぞれの木材が有する樹種特性を十分に理解する必要があります。この授業では、寸法・形状の異なる細胞で組織された木材について、各種の物理的性質を学びます。

  • 森林保全生態学 〈2年後期〉

    なぜ森林を守りたいのか?どうやったら森林を守れるのか?これらの問いに確信を持って答えるために、森林の成り立ちや生物間の相互作用、森林が生態系の中で果たす役割について学び、森林が抱える問題を様々な視点でとらえていきます。

  • 森林政策学 〈3年後期〉

    森林と人間社会の関係は切り離すことが出来ないほど密接なため、森林・林業・山村に関して様々な法律や制度・政策が存在します。その体系を学び、社会のニーズを満たしながら森林の持続可能性を担保する政策とは何かについて考えます。

卒業研究テーマ例 2020年度(令和2年度)~2021年度(令和3年度)の研究テーマです。
  • スギ樹皮のアンモニアに対する消臭効果とその関連成分
  • 沖縄県国頭村における車両の速度調査から見たヤンバルクイナのロードキル問題―世界自然遺産登録を背景として―
  • 早池峰山のアカエゾマツ自生南限地における主要な針葉樹4種の個体成長と林分構造の推移
  • クワ葉に含まれる抗糖化成分とそのスキンケア作用
  • 施肥量が当年生ウルシコンテナ苗育苗時の成長におよぼす影響
  • 中心市街地活性化におけるおもちゃ美術館の役割-私企業による運営に着目して-
  • 岩手県紫波町赤沢地区に生息するフクロウの巣箱利用環境の解析
  • 過密なスギ壮齢人工林への間伐が樹冠長や幹の成長に及ぼす影響
  • 樺細工における原料供給の実態と課題
  • 豪雨による林道災害の実態把握および要因分析―令和元年台風19号による岩手県林道被災の事例から―
  • 石灰石鉱山の捨石集積場におけるニホンノウサギの環境選択―猛禽類の狩場創出を目的として―
  • 大豆畑に依存したツキノワグマの食性状況及びタンパク質摂取量の評価
  • ウルシ内樹皮の圧搾による漆液の精製
林業を安全で儲かる産業にしたいです

林業は私たちが日々利用する木材を生産する重要な産業であり、持続的な木材生産のために労働力の確保が重要です。しかしながら、他産業に比べて労働災害の発生率が高く、担い手確保上の課題となっています。林業という仕事を多くの人に選んでもらい将来的に持続可能な木材生産を行うために、最近の労働災害の状況や原因を分析し、効率的で安全な作業方法について技術的な面から研究しています。

及川凜(おいかわりん)さん
〈岩手県立盛岡第一高等学校出身〉
天然林施業の研究を通して、持続可能な社会に貢献したいです

森林施業研究室では、特に天然林を対象として研究を行っています。天然林での林業というと、あまり馴染みがないかも知れませんが、従来の人工林施業と天然林施業を組み合わせて用いることで「より持続的な林業」を行える可能性が高まります。天然林を持続的に利用していくためには、適切な森林の更新は欠かせないため、卒業研究では、更新を促進する施業・天然更新補助作業の効果を検証し、施業方法の提言に寄与したいと考えています。

蔵本京志(くらもときょうじ)さん
〈北海道釧路湖陵高等学校出身〉
進路・資格

【想定される進路】

農林業・自然環境関係の独立行政法人  環境・建設・造園・木材・製紙関連企業  国家・地方公務員(林学職) 大学院進学

【取得可能な資格等】

高等学校教諭一種免許状(理科、農業)、技術士補(JABEE修了)、測量士補、普及指導員(受験資格)、林業普及指導員(受験資格)、
造園施工管理技士(1級・2級)(申請資格)、ビオトープ管理士(申請資格)、樹木医補、環境再生医

2020〜2021年度(令和2年度〜令和3年度)卒業生の進路実績

※円グラフの数字は人数を示しています ※円グラフは2021年度(令和3年度)のみの実績です

進路

【進学】岩手大学大学院、東京農工大学大学院、東京大学大学院、北海道大学大学院、新潟大学大学院

【公務員】農林水産省、林野庁、北海道開発局、近畿地方整備局、北海道、岩手県、宮城県、秋田県、福島県、広島県、平泉町

【民間企業】宮城県森林組合連合会、地方公務員関係共済組合職員共同採用試験委員会、岩手県土地改良区事業団体連合会、公益財団法人仙台市水道サービス公社、国土技術政策総合研究所、(株)岩手エッグデリカ、大日本コンサルタント(株)、日本植生(株)、(株)JEMS、(株)ナムチェバザール、(株)アウトソーシングテクノロジー、(株)サンエー緑化、アジア航測(株)、(株)愛総合福祉、国際航業(株)、東北ディーシーエス(株)、物林(株)、co・en corporation