生命科学科
【4年制】
分子生物機能学コース【定員25名】
分子生命医科学コース【定員26名】
アドミッションポリシー (入学者受入の方針)
入学者に求める資質(求める学生像)
【分子生物機能学コース】
(知識・技能・理解・思考力・判断力・表現力)
- 微生物、植物、昆虫、動物などの生物機能を学ぶのに相応しい基礎学力を有する人
- 生物機能の分子レベルでの解明と応用を学ぶに相応しい基礎学力を有する人
(関心・意欲・態度・主体性・協働性)
- 生物機能に関する知識を習得し、実験、研究科目を学ぶ中で、自ら発想し行動できる人
- 教育成果をベースにバイオテクノロジーのフロンティアを築くことができる人
【分子生命医科学コース】
(知識・技能・理解・思考力・判断力・表現力)
- 生物多様性の重要性、感染症や疾患、老化現象を分子レベルで学ぶのに相応しい基礎学力を有する方
- 生命現象の分子レベルで解明と応用を学ぶのに相応しい基礎学力を有する方
(関心・意欲・態度・主体性・協働性)
- 修得した知識を健康衛生、疾病の予防、再生医療技術などに生かし、人々の生活の質向上に寄与できる人
- 生命科学に関わる諸問題に取り組み、活躍することができる人
学科概要
生命科学は、生命現象や生物を研究対象とする生物学の一分野を指し、植物学、動物学、微生物学、健康科学など様々な学問の基礎的、かつ共通部分を生命科学の特徴とします。本学科は動植物、微生物に特徴的な生命現象を扱う分子生物機能学コースと、動物や人の健康に関わる研究を行う分子生命医科学コースで構成され、生命の営みの基本であるタンパク質や核酸、糖鎖や脂質などが関与する分子レベルの反応に焦点を当て、農学および生物学の基礎部分の理解を進展させます。分子レベルでの反応を深く理解することで、その原理を利用し、生物の機能強化を可能にし、様々な疾病の予防など、人類が直面している多くの課題の克服を可能にします。生物の分子レベルでの知識と理解に立脚し、様々な問題を俯瞰的に捉え、地球環境問題の解決、種の多様性の次世代への保存、健康寿命の延長など、次世代の諸問題の解決を先導できる人材を育成します。

1
地球環境問題の解決、種の多様性の次世代への保存、健康寿命の延長など、次世代の諸問題の解決を先導できる人材の育成を目的とし、生命科学、すなわち植物学・動物学・微生物学・健康科学など様々な学問の基礎的かつ共通部分における分子レベルでの知識と理解をベースに、様々な問題を解決し教育に展開します。
2
微生物、植物、昆虫、動物など様々な生き物の細胞や個体レベルで見られる多種多様な生物機能に関する分子レベルの解明を教育に還元します。
3
微生物から動物、ヒトに至るまでの生命現象を分子レベルで解明し、その知見を健康衛生、疾病の予防、再生医療技術などに生かし、人々の生活の質向上に寄与できる人材を育成します。
人材育成像
分子生物機能学コース
微生物、植物、昆虫、動物など様々な生き物の細胞や個体レベルで見られる多種多様な生物機能について分子レベルで解明し、その知見を産業への応用をはじめとして、環境や食料、健康などの問題に直面している社会に安定をもたらす研究へと展開し、バイオテクノロジーのフロンティアを築く人材を育成するとともに、生物機能に関わる基礎的および専門的知識を習得し、実験、研究科目を学ぶ中で、自ら発想し行動する力、独創性ならびに柔軟な対応力を身につけ、グローバル化する社会でその力を発揮できる、自律性や判断力を持つ人材の養成を行います。
分子生命医科学コース
微生物から動物、ヒトに至るまでの生命現象を分子レベルで解明し、その知見を食料問題の解決、健康衛生、疾病の予防などに生かし、人々の生活の質の向上に寄与することを目指します。次世代の人々は、環境と調和し、より生物多様性に富んだ環境に生き、感染症を含む微生物を制御し、老化の遅延や治療が可能になることを目指しています。そのための生物多様性の重要性、感染症や疾患、老化現象の成り立ちを分子レベルで理解できる人材育成、教育プログラムを目指します。
コース紹介


分子生物機能学コースへようこそ!!
私たちは、生命システムの複雑な世界を分子レベルで理解することを目指して、ダイナミックな研究を行っています。本コースの研究分野は、分子から個体、そして生態系まで、幅広い生物学的スケールに及びます。分子生物学、細胞生物学、生化学、昆虫学、環境科学、応用微生物学など、多様な科学技術を用いて、地球規模の喫緊の課題に取り組んでいます。私たちの研究は、ストレス耐性および気候変動耐性作物の開発、植物からの革新的なエネルギー生産方法の探求、バイオプラスチックの生合成の研究、植物-微生物相互作用を通じた植物生育促進と肥料削減、そして効果的な植物保護戦略のための昆虫と環境との複雑な相互作用の理解など、持続可能な開発と地球環境の調和に資する基礎と応用研究に焦点を当てています。世界クラスの研究者である私たちは研究成果をインパクト高い国際科学誌に発表し、科学的知識の限界を押し広げています。
カリキュラム

※2025年度(令和7年度)のカリキュラムです
科目紹介
植物生理学Ⅰ〈2年前期〉
この講義では、植物生物学に関する基本的なアイデアや幅広い知識を提供することを目的として、解剖学、細胞生物学、遺伝学、形態学、生理学、分子生物学から選ばれたトピックを教授します。
共生生物学 〈2年前期〉
この講義では、微生物、植物、昆虫、動物を介した生物間の共生現象の概要を解説するとともに、その相互作用の本質、生物学的意義、多様性、そして進化過程を解説します。さらに、農学などの分野における生物間共生の応用についても教授します。
応用昆虫学Ⅰ〈2年後期〉
この講義では、昆虫分類、昆虫の特性、昆虫外部形態、昆虫内部形態、昆虫生理学、昆虫の生殖行動、昆虫の生活史、昆虫の進化と適応、害虫管理、化学農薬、生物農薬、昆虫ベクター、薬剤抵抗性進化ならびに総合的害虫管理などについて、基礎的な内容を教授します。
微生物学概論〈2年後期〉
この講義では、微生物の生理的特徴や役割・代謝、微生物研究の歴史、微生物の取扱い方法、微生物の遺伝子組換え技術、微生物の産業利用など、高学年で本分野を専門的に学ぶための基礎的な知識を教授します。
進路・資格
【想定される進路】
種苗・食品・発酵・製薬・医療・化粧品・化成品・分析・バイオ関連企業 大学・教育関連法人 公務員(農学・化学職) 大学院進学
【取得可能な資格等】
高等学校教諭一種免許状(理科)、危険物取扱者 甲種(受験資格)、普及指導員(受験資格)、環境衛生監視員(任用資格)
次世代の生命科学を担う分子生命医科学コース!
分子生命医科学コースは、生命の理すなわち生命現象の分子メカニズムを探究し、生命科学や医療、バイオテクノロジーの進展に貢献する人材を育成しています。本コースでは、生化学、分子生物学、細胞生物学、神経科学、生理学などの基礎を学ぶとともに、創薬研究、再生医療、ゲノム解析などの最先端分野にも触れることができます。
実験やデータ解析を重視したカリキュラムにより、最新の研究設備を活用しながら研究の基礎力を身につけるとともに、創造的な発想を養うことができます。また、医学・薬学分野との連携を通じて、疾患の発症メカニズムの解明や新たな治療法の開発にも活発に取り組んでいます。各研究領域の最前線で活躍する指導教員のもと、学生一人ひとりが主体的に研究を進める環境が整っており、学生一人ひとりの成長を丁寧にサポートしています。
卒業・修了後は、大学や研究機関での基礎・応用研究に加え、製薬・バイオ企業、医療関連機関、化粧品企業、食品企業、発酵企業など幅広い分野で活躍しています。生命科学と医療をつなぐ架け橋となる人材を育成し、社会に貢献することを目指しています。カリキュラム
※2025年度(令和7年度)のカリキュラムです
科目紹介
病態生化学
病態生化学は、生体内で起こる病気や異常の分子機構を生化学的な視点で理解することを目指します。生理的な代謝機構を理解した後、それが破綻することでどのような疾患が発症するのかについて学んでもらいます。
再生医療工学
細胞や遺伝子を用いた再生医療技術だけでなく、工学技術を用いた再生医療技術を取り上げ、対象とする器官は神経系から各種臓器、そして骨に至るまで、最新の再生医療技術を解説します。
神経科学Ⅰ・Ⅱ
神経の複雑なネットワークも小単位から始まります。このネットワークを理解するため、神経細胞の種類および興奮伝達に関わる事象を学修します。最終的には、疾患等について理解することを目的とします。
免疫学
農学における生体防御の仕組みを探る重要な分野です。本科目では、その役割や意義を理解することを目的に、免疫学の概要と研究の方向性を紹介し、生物医学の研究を進める上で必要な基礎知識についても教授します。
進路・資格
【想定される進路】
製薬・化粧品・食品・衛生・バイオ・化成品・分析・医療関連企業 公務員(農学、化学職) 大学院進学
【取得可能な資格等】
高等学校教諭一種免許状(理科)、医薬品登録販売者、危険物取扱者 甲種(受験資格)、普及指導員(受験資格)、環境衛生監視員(任用資格)