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研究室紹介

栄養分子システムズバイオロジー研究室(食料農学科)

所属教員
WIRIYASERMKUL, Pattama    
キーワード
生物化学    食と健康    食料・食品    

研究室NEWS

2025.06 修士1年善波が大学院合同説明会にてプレゼンテーションを行う

2025.04 東京慈恵会医科大学 医学部 永森 收志 教授が本研究室を訪問され、花見交流会を行う

2025.03 Sakaguchi YM, Wiriyasermkul P, et al. J Physiol Sci 2024 (doi: 10.1186/s12576-
     023-00894-0)(共同筆頭著者)の論文が
     第15回 日本生理学会 入澤宏・彩記念JPS優秀論文賞(入澤賞)を受賞

     第18回 細胞と分子生理の集い・上皮膜研究グループ J.P.S. 優秀論文賞を受賞

2025.03 学部4年関が農学部北水会長賞・応用生物化学科卒業論文優秀発表賞を受賞

2025.02 学部4年善波が第五回細胞形成研究会大会 最優秀口頭発表賞を受賞

 

2024.11 第97回日本生化学会大会へ参加

2024.10 学部4年五代儀, 菅野, 袴田, 三寺の4人が研究室に配属

2024.08 PattamaがBest Presentation Award at The 6th International Conference of D-Amino Acid Researchを受賞

 

2023.10 学部4年善波, 関の2人が研究室に配属

2023.10 栄養分子システムズバイオロジー研究室として開設

研究内容

栄養素は、すべての生物のあらゆる生命活動に不可欠です。では、体はどのようにして食物から栄養素を得るのでしょうか?

答えは「トランスポーターが取り込む」です。

私たちが食物を摂取すると、腸内のトランスポーターが栄養素を体内に吸収します。栄養素は、主に血液を介して各臓器・組織に運ばれ、それぞれの組織のトランスポーターが栄養素を細胞内に取り込みます。栄養素トランスポーターは健康を維持するために重要な分子であり、また多くの疾患に関連する分子です。したがって、栄養素トランスポーターの研究は、細胞レベルと身体レベルの両方における栄養動態と恒常性(ホメオスタシス)を理解するために不可欠です。

 

卒業研究・修了研究テーマ例

生体では、複数のトランスポーターが協調して単一の栄養素を輸送することで、全体の健康に不可欠な栄養素レベルを維持しています。このしくみを理解するために、生命を階層に分けて解析します。私たちは、様々なレベル、分子レベルから、細胞レベル、そして生体と臓器レベルまで、を広く対象としてトランスポーターの役割を明らかにすることに焦点を置いています。

分子レベルでは、トランスポーター分子と栄養素に着目します。栄養素とトランスポーターがどのように相互作用し、栄養素が輸送されるかを解明します。正常なトランスポーターの機能を明らかにするだけではなく、遺伝子変異の影響も解析します。またこうした基礎研究の成果を、機能性食品や医薬品、診断や検査技術の開発に応用しています。

細胞レベルでは、トランスポーターの細胞代謝への役割や変異トランスポーターが細胞に及ぼす影響を解析します。また、タンパク質-タンパク質間相互作用を解析することで、トランスポーター複合体が代謝やシグナル伝達に与える影響を探ります。

生体と臓器レベルにおいては、トランスポーターが栄養素の恒常性を保つ仕組みを理解することを目指しています。栄養素の恒常性維持のために、どのようなトランスポーターがどの組織のどの細胞で働いているか、さらにトランスポーターがどのように協調しているかを明らかにします。