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研究室紹介

食品機能制御学研究室(食料農学科)

当研究室では「農林水産物」やその生産・加工過程で生じる「未利用資源」を主な研究対象としています。これらの素材が持つ健康や美味しさに関わる優れた特徴を見つけ出し、有効成分の特定や作用メカニズムの解明などの基礎研究を実施しています。
さらに、基礎研究で明らかとなった知見を最大限に活用するための応用研究(技術開発)にも取り組んでいます。産学官連携研究により研究成果を機能性食品やスキンケア製品等に応用することで、食品産業や健康産業に貢献することを目指します。

所属教員
上杉 祥太    
キーワード
食と健康    食料・食品    

研究室NEWS

岩手大学農学部出身の上杉【これまでの研究活動:researchmap】が、2025年7月に開設した新しい研究室です。

 

食品等に含まれる成分・機能性と、その活用に関する共同研究(大学・企業等)が可能です。

 

食品や農林水産物を対象とした「化学と生物学の融合研究」や「高付加価値化研究」に興味がある大学院生も募集中です。

 

問い合わせ先:uesugis(アットマーク)iwate-u.ac.jp  (※「(アットマーク)」は「@」に置き換えてください。)


2025年10月7日 応用生物化学科3年生3名が、研究室1期生として配属されました。

 

 

研究内容

農林水産物・未利用資源の成分と健康機能性に注目した高付加価値化研究

 

農林水産業は私たちの食や暮らしを支えており、さまざまな野菜・果物・魚介類等が生産・収穫されています。同時にその生産・加工過程では、未利用資源(利用法が無く廃棄されている葉や茎、食品加工時に出るゴミなど)が大量に発生しています。私たちは、このような「有用な成分の宝庫」である農林水産物・未利用資源を研究対象として、健康や美味しさに関わる優れた特徴を見つけ出し、化学と生物学を駆使して有効成分や作用メカニズムを解き明かす基礎研究を実施しています。

 

健康機能性としては、主に培養細胞を用いた多様な評価系(抗酸化作用、抗炎症作用、抗アレルギー作用、抗肥満作用、抗がん作用、血圧抑制作用、美白作用など)を扱っており、食材や資源に眠る価値を一つ一つ着実に発掘することを目標としています。

 

さらに、基礎研究で明らかとなった知見を活用するための応用研究(加工技術開発)にも取り組んでいます。機能性成分を多く含むエキスを作るための抽出法や濃縮法を開発するためには、化学の知識が不可欠です。岩手県内を中心とする企業・自治体(県や市町村)・生産者等との産学官連携を積極的に実施しており、研究成果を機能性食品やスキンケア製品等に応用することで、食品産業や健康産業に貢献することを本気で目指します。

 

その他にも、岩手県独自の品種や伝統野菜の差別化に繋がる成分研究、機能性成分を高含有する品種の開発(成分育種)、調理加工による成分・機能性の変化の解明などにも取り組んでいます。

 

 

 

これまでに研究対象としてきた岩手県産農林水産物の例