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研究室紹介

農業気象学研究室(地域環境科学科)

農業生産を規定する要因のうち、環境、とりわけ気象は農業生産の最も大きな制約要因です。
農業気象学研究室では、気象に対する植物の反応を明らかにすることで、
・気候変動への適応と緩和
・農業経営の大規模化に対する適応
・特産物の持続的生産と新規形成
に関する研究に取り組んでいます。

所属教員
舛谷 悠祐    
キーワード
フィールド科学    植物    環境    農業    

研究室NEWS

2025.7 ホームページを開設しました。
2025.4 4年生2名が加わりました。
2025.3 研究室を開設しました。

研究内容

気象に対する植物の反応を明らかにして農業生産に利用することを目指して、
・野外環境での栽培実験
・計算機でのモデリングとシミュレーション
を組み合わせて研究に取り組んでいます。

日々の研究室の様子はX(ID: agrmet_i)で発信中です。

■ソルガム(モロコシ)の穂の形態形成を制御する環境要因

キーワード:特産物・ソルガム・モロコシ・穂・形態・気象

ソルガム(Sorghum bicolor)はイネ科の穀物で、モロコシやタカキビ、コーリャンとも呼ばれます。あまり日本ではなじみがありませんが、世界的にはコムギ・イネ・トウモロコシ・オオムギに次いで生産が多い作物です。
他のイネ科作物と同じように穂をつけますが、穂の形は非常に多様であることが知られています。
穂の形態は遺伝的要因だけでなく、環境要因も影響することが示唆されており、支配する気象要素を明らかにすることを目指しています。

■根系改良による炭素貯留機能の強化

キーワード:気候変動の緩和・イネ・根・炭素貯留・アジアイネ・アフリカイネ・4p1000 initiative

大気中に約400 ppmの濃度で存在するCO2は温室効果ガスであり、これを安定な形で土壌にため込むことができれば気候変動の進展を抑制できると考えられています(炭素貯留・炭素隔離)。
植物は大気中のCO2を使って光合成をして生きています。光合成で作られた炭水化物は、葉や子実など目に見える形で使われる一方で、実は地下部でも根の発生・伸長や、根から分泌される有機酸・多糖類として使われ、多くの炭素が土壌に流れていることが分かっています。
本研究では、特に根系の構造・根の形態に着目し、炭素貯留に有利な根の特性を明らかにすることを目指しています。

■大規模化に対する適応策の提示

キーワード:農業従事者の減少・農業の大規模化・イネ・直播栽培・発育モデル・シミュレーション

近年、農業従事者の減少にもとなって、1経営体が管理する農地面積は飛躍的に増加しています。イネの場合、技術としては大型機械の導入や、直接種を播く「直播栽培」の開発・普及が進められてきました。
しかし、広大な農地を適期に管理するには、いつ・どの作業を行うかの計画(栽培暦)を生育状況に合わせて策定するソフト面の技術が不可欠です。
これに対し、気象データから生育ステージを予測する発育予測モデルを開発して、高解像度の気象データと組み合わせてシミュレーションを行い、栽培暦を策定するシステムを開発しています。

■雑穀に関する研究

キーワード:雑穀・ヒエ・アワ・キビ

coming soon…

卒業研究・修了研究テーマ例

ソルガムの穂の形態形成を制御する環境要因の解明

水稲根系の改良による炭素貯留機能の強化