園芸学分野 蔬菜花卉園芸学研究室(食料農学科)
当研究室では、花卉園芸学では色素の研究を主に行っています。今後は 遺伝子組換えによる花色の改変などにも取り組んで行きます。蔬菜園芸学ではトマトを材料に花成制御、花序形成機構の研究に取り組んでます。自然にやさしい農業についての研究も行っています。
- 所属教員
- 立澤 文見
- キーワード
- 植物 生命科学 生物化学 生産技術 農業 食料・食品
研究室NEWS
研究内容
公式サイトの方が内容が充実しております。クリックで飛べます。
公式サイトの内容
1.研究室紹介
2.研究テーマ
3.研究業績(これまでの原著論文、著書、総説、外部資金など)
4.これまでの研究に関して
5.担当講義・実験
年に一度、新歓とOB・OG会を兼ねて大沢温泉自炊部に一泊旅行に行きます。
花卉園芸学(立澤担当) 花色と色素についての研究を行っています。下記は一例です。
(1)Moricandiaのアントシアニンに関する研究
学名:Moricandia ramburii
モリカンディア(Moricandia)は地中海沿岸地域原産のアブラナ科の植物です。花色は白からクリーム色、および紫色があります。日本での知名度は低いですが、原産地である地中海沿岸地域や北アメリカ、ヨーロッパなどでは園芸用植物としても利用されています。草姿も美しく、今後日本での園芸用作物としての可能性が考えられます。そのため、本研究では、モリカンディアの日本での栽培記録の作成、主要なアントシアニンの構造解析を行うことを目的としています。
(2)スイートアリッサムの花色と花色素に関する研究
学名:Lobularia maritima 和名:ニワナズナ
アリッサム(Lobularia maritima)は 地中海沿岸が原産のアブラナ科の植物です。多年草ですが日本の高温多湿な気候は合わず、ほとんどが夏枯れしてしまうため一年草として扱われています。群生 するとカーペット状になるため毛氈花壇、寄植え花壇の縁取りなどに利用されます。花色は白が基本ですが、他に赤、ピンク、紫などがあります。本研究ではこ のうち赤褐色系の花色を持つ品種を用い、主要なアントシアニンを同定することを目的としています。
(3)アラビスの色素について
アラビスはアブラナ科ヤマハタザオ属の多年草で、ロックガーデンを中心に主に花壇用として利用されています。一方 日本で一般的に利用されている品種は少 なく、花色も赤紫、白程度しか見受けられません。そこで今後の育種において重要な情報となる「花色と含有色素の関係」を明らかにするため、2つの品種から アントシアニンをはじめとする色素を取り出し、その構造を調べることで品種ごとに含まれる色素の違いを探っています。
