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研究室紹介

植物育種学分野 植物育種学研究室(食料農学科)

遺伝学や分子生物学の知見を応用して、新しい有用な作物を創るための研究を行っています。

所属教員
畠山 勝徳    
キーワード
植物    生命科学    農業    

研究室NEWS

  • Breeding Science誌に博士課程3年の中丸観子さんの研究が掲載されました(2025.4)
    • Development and validaton f a new co-dominant DNA marker for selecting the null allele of polyphenol oxidase gene Ppo-D1 in common wheat (Triticum aestivum L.).
    • (麺色に影響するコムギPpo-D1遺伝子の機能欠失型対立遺伝子の選抜マーカーの開発)
    • Nakamaru, A., Kato, K., Ikegami, S., Nakamura, T., Hatakeyama, K.
    • https://doi.org/10.1270/jsbbs.24071
  • The Horticulture Journal誌に修士課程修了の足立拓海さんの研究が掲載されました(2024.10)
    • Identification of a candidate gene and development of a marker for anthocyanin-free florets at low temperature in Japanese broccoli (Brassica oleracea var. italica).
    • (ブロッコリーを低温下で栽培しても花蕾にアントシアニンを蓄積しない特性に関与する遺伝子の同定と選抜マーカーの開発)
    • Adachi, T., Okamoto, H., Shiroto, Y., Murakami, M., Tateda, C., Shimizu, M., Tonosaki, K. and Hatakeyama, K.
    • https://doi.org/10.2503/hortj.SZD-022
  • 修士課程2年の黒坂絵美さんの研究発表が、第144回日本育種学会優秀発表賞を受賞しました。(2023.11.9)
    • H3K27me3レベル改変によるOryza sativa×O. australiensisの雑種胚乳における生殖的隔離の打破
    • 黒坂 絵美1, 中山 怜南1, 古海 弘康2, 佐藤 豊2, 木下 哲3, 畠山 勝徳1, 殿崎 薫(1岩手大・農, 2遺伝研, 3横浜市大・木原生研)
    • 日本育種学会第144回講演会 講演番号524(2023.9.17)
    • https://jsbreeding.jp/2023/09/29/post-1040/
  • Breeding Science誌に修士課程修了生の湯澤彰太さんの研究が掲載されました(2022.4.23)
    • Allelic variation of a clubroot resistance gene (Crr1a) in Japanese cultivars of Chinese cabbage (Brassica rapa L.)
    • (日本のハクサイ品種における根こぶ病抵抗性遺伝子Crr1a対立遺伝子の多様性)
    • Hatakeyama, K., Yuzawa. S., Tonosaki, K., Takahata, Y., Matsumoto, S.
    • https://doi.org/10.1270/jsbbs.21040

研究内容

植物育種学は、品種改良に関する学問です。今まで人類は植物を改良し様々な品種を作ってきました。しかし、従来の交雑と選抜による育種法では、1つの品種ができるまでには多くの時間とたくさんの労力が必要です。私たちは、DNA解析技術や組織培養技術を利用して、効率的な品種改良法の開発や画期的な品種の創出に貢献するための研究を行っています。ハクサイやナタネなどのアブラナ科植物、マメ類、リンドウ、イネなどを主な研究対象にしています。

  • 作物の有用な特性を制御する遺伝子の同定

    病気に強い特性、種子・莢の成分や形状、花の咲く時期など、作物の安定生産や特徴ある品種の育成に貢献する形質に着目して、圃場での形質評価とDNA解析技術を併用して、目的形質がどのように遺伝するのか、その形質を制御する遺伝子がいくつあるのか、染色体のどこにあるのかを解析しています。また、モデル植物シロイヌナズナの突然変異体や形質転換体も利用した遺伝子の機能解析を行っています。

 

  • 組織培養を利用した画期的な素材の作出

    植物は様々な組織の細胞から植物体を再生させる分化全能性を持っています。花粉や胚珠からの植物体再生は、短期間に純系を作出する技術として有用です。私たちは、効率的に植物体を再生させる技術開発や再生メカニズムを分子レベルで解明するための研究を行っています。またゲノム編集技術を利用した育種素材の開発にも取り組んでいます。

 

ikushu

リンドウの未受精胚珠培養

卒業研究・修了研究テーマ例

2024年

  • キャベツ根こぶ病抵抗性QTLの遺伝育種学的解析(修士)
  • エピジェネティック変異による土壌病害抵抗性植物の作出に関する研究(修士)
  • ブロッコリーの空洞症の発生に関わる遺伝子座の同定
  • ハクサイの小胞子胚発生能に関する遺伝子の探索
  • エンドウ豆の莢の形質を決定する遺伝子の同定
  • 根こぶ病菌ー宿主相互作用に関する因子の探索

2023年

  • ブロッコリー花蕾におけるアントシアニン蓄積性を制御する遺伝子座の同定(修士)
  • イネの種子形成過程におけるOsEMT1bの機能解析(修士)
  • 自家不和合性程度に関与する遺伝子座の同定
  • H3K27me3改変によるイネ胚乳における生殖的隔離の打破(修士)
  • ハクサイ根こぶ病抵抗性遺伝子座CRkの単離に関する研究(修士)