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研究室紹介

植物生理学分野 植物ホルモン生物学研究室(植物生命科学科)

植物ホルモン生物学研究室は、生命適応機能研究室(上村・河村グループ)と一緒に植物生命科学科において植物生理学分野を担い、それぞれ異なる視点で植物の環境ストレス応答の研究を行っています。私たちラーマングループの研究室では、主に植物の成長メカニズムの視点から調べる研究がメインテーマであり、これらの成果は特に東北地域での農業を考慮したストレスに強い植物を作り出すための基盤となります。

所属教員
RAHMAN,Abidur    
キーワード
植物    生命科学    

研究内容

【研究室のメインテーマ】

本研究室の主な研究内容は、最適条件下のもと様々なストレスを加え、植物の成長および発達におけるホルモン制御機構を解明することです。このために、当研究室では主に植物ホルモンであるオーキシンに注目しています。オーキシンは、胚形成から老化への植物の挙動に影響を与え、他のホルモンと複雑な相互作用を示します。

 

詳細は公式サイトで。

公式サイト

【最近の研究内容】

1.低温や高温が植物の生長に与える影響についての研究

オーキシンをはじめとした植物ホルモンや小胞を介した膜タンパク質輸送が、低温や高温下で植物の成長にどう影響するのかを調べています。実験的には、モデル植物であるシロイヌナズナを用いて遺伝子発現パターンの解析や薬剤処理による応答解析、蛍光タンパク質(GFP)を用いた細胞内メカニズムの観察等を行っています。

2.カドミウムやセシウムの吸収メカニズムについての研究

 土壌中の汚染物質を、植物を用いて除去しようという技術(ファイトレメディエーション)の確立を目指し、シロイヌナズナの根におけるカドミウムやセシウムの吸収メカニズムを調べています。

 

【本研究室での最近の研究題目】

・成長・発達を介した温度ストレス制御におけるオーキシンの役割の解明

・オーキシン排出タンパク質の細胞内標的メカニズムの解明

・分裂組織発達におけるアクチンとホルモンの分子相互作用の解明

・細胞骨格における2,4-D誘導性変化の分子メカニズムおよび単子葉類と双子葉類に対する選択的除草作用の分子メカニズムの解明

・植物のオーキシン応答決定におけるアクチンダイナミシティーの役割の解明

・植物の発達におけるIBA応答の分子経路の解明

・ファイトレメディエーションに用いる高蓄積植物の作成を目的とした、植物内におけるカドミウムおよびセシウム毒性の分子メカニズムの解明

【植物生理学分野からのメッセージ】

これまでの研究成果はなどの知名度の高い国際雑誌に掲載され、また、毎年国際学会にも参加しています。

・植物のメカニズムをよりミクロに研究をしたい!

・グローバルに活躍できるようになりたい!

・植物の環境感覚の精巧さを感じたい!

そんな方は、ぜひ、私たちの植物生理学分野を覗いてみてください。