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研究室紹介

水産システム学研究室(水族遺伝学,分子生態学)(食料生産環境学科)

生物の外見は同じに見えても,遺伝子・DNAレベルでみると個体ごとに少しずつ違っています。水産資源の増養殖や維持•管理に貢献する事を目的に,サケなど魚介類の遺伝子情報を調べて遺伝•生態などの生物特性を解明する研究を行なっています。

所属教員
塚越 英晴    
キーワード
動物    水産業    海    生態    資源    

研究室NEWS

・令和2年3月19日に,農学部で北水会長賞表彰式が行われ,当研究室4年生の秋津拓克さんの卒業論文が表彰されました.論文題目は「岩手県におけるサクラマスの遺伝的多様性,および春遡上・秋遡上集団の遺伝的類縁関係」になります.

研究内容

三陸岩手のサケの遺伝特性の解明

三陸岩手は日本有数のサケの漁獲量を誇る地域です。そのサケ資源は、ふ化放流など水産関係者の努力により増大してきました。これからも持続的にサケ資源を利用してくためにふ化放流は欠かせないものですが、放流事業による野生魚の遺伝的多様性に対する影響や、大量の種苗を放流することによる生態系への影響といった懸念も少なくありません。このため,遺伝的多様性や集団構造の現状把握と維持はサケ資源の持続的利用を図る上で重要であり,遺伝分析の担う役割は大きいと考えられます。

当研究室では、資源管理方法や増殖事業の改善に係わる提言を主な目的として、本県に分布するサケを中心に遺伝分析を進めており、回帰•遡上するサケの地理的分布および遡上時期による遺伝的分化の有無や集団構造の解明など,沿岸や河川で漁獲されるサケ資源の遺伝特性の把握を進めています。

卒業研究・修了研究テーマ例

[卒業論文の研究テーマ]

・岩手県におけるサクラマスの遺伝的多様性,および春遡上・秋遡上集団の遺伝的類縁関係

・岩手サケの消化管内寄生虫相の把握と鮭真吸条虫の遺伝的特徴

・北上川水系支流河川におけるサケの遺伝特性分析

・河川人工障害物による河川分断化がヤマメの遺伝的多様性に及ぼす影響に関する研究

・分子遺伝マーカーを用いたサケ類の自然産卵床の遺伝特性分析と父親数の推定

[修士論文の研究テーマ]

・三陸岩手のサケ類に寄生するサケジラミの高多型性遺伝マーカーの開発と遺伝特性分析