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研究室紹介

獣医病理学研究室(共同獣医学科)

ヒトと同様に,動物も様々な病気に罹ります。当研究室では牛,馬,犬,猫をはじめ各種の動物がどのような疾患に罹っているか診断しています。また,特に鶏の細菌感染症およびウイルス感染症の成り立ちについて研究を行っています。

所属教員
御領 政信     落合 謙爾     佐々木 淳    
キーワード
ウィルス    伴侶動物    家畜    微生物    野生動物    

研究内容

 従来はそれほど病原性が強くなかった病原体が突如高い病原性を示すようになることがあります。いわゆる「新興・再興感染症」は鳥類疾病の中でも注目されています。当研究室では家禽疾病のうち、特にマレック病ウイルス(MDV)、トリ白血病ウイルス(ALV)、鶏貧血ウイルス(CAV)などのウイルス感染症と病原性大腸菌症の診断,病原性解析および疫学について研究を行っています。

  MDVは鶏にリンパ腫を誘発するウイルスですが,ワクチン開発後その発生は抑えられていました。しかし,米国ではMDワクチンの作用を打ち破る超強毒MDVの出現が報告されています。私たちはMDVとCAVとの混合感染により高致死率が発現することを明らかにしました。現在,その機序について解析を進めています。

  ALVは多様な腫瘍を誘発するウイルスで、1980年代には骨髄球腫症という新たなALV感染症が多発し問題となりました。しかし,最近になって類似する疾患が新たに発生していることがわかりました。また,私たちはALVが脳腫瘍を誘発することを証明し,このウイルスが日本鶏には高率に感染していることや採卵鶏には異なる脳腫瘍誘発ALVが存在することを明らかにしました(図2)。現在、ALV感染症の実態を明らかにするため,国内各地の鶏からALVを分離し、分子生物学的解析を行うとともに感染実験による病原性解析を行っています。

 ブロイラーでは解剖学的素因と関連して脊髄が障害される脊椎すべり症が多発しますが,これとは別に脊椎膿瘍が発生していることを明らかにしました。本疾患の全貌を明らかにするため,現在,原因と感染経路を解析しています。