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 植物生命科学科

【定員40名/4年制/コースなし】

  • Plant Biosciences
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アドミッションポリシー (入学者受入の方針)

植物生命科学科では、植物および昆虫の生命現象と農学に関連する生命の機能を解明するための基礎知識を生物学や化学的な観点で学習します。さらに、農産物や農業生物を有益な資源として生かすために生命科学技術ならびに論理を学びます。

入学者に求める資質(求める学生像)
(知識・技能・理解・思考力・判断力・表現力)

  • 生命機能の解明や生命資源利用を学ぶに相応しい基礎学力を有する人
  • 生命科学や生命資源の可能性を数量的・論理的に推理・解析できる分析力を有する人
    (関心・意欲・態度・主体性・協働性)
  • 食料の安定供給と環境負荷低減を両立させる戦略・論理・技術を学ぶ意欲のある人
  • 新たな生命現象や未利用資源に関する成果を社会へ還元する行動力のある人
学科概要
寒冷生物の環境適応機構の解明など
“岩手大学ならでは”の基礎研究および応用研究を推進

植物生命科学科は、作物学、園芸学、植物育種学、植物生理学、植物病理学、応用昆虫学の研究分野から構成されます。
人間生活に役立つ多様な植物や昆虫の機能を遺伝子レベルから個体群レベルで解明するとともに、岩手大学農学部の強化分野である寒冷生物の環境適応機構の解明、植物ウイルスを利用した次世代生産技術の開発、新品種育成など、“岩手大学ならでは”の卓越した基礎及び応用研究を推進することで、“植物生命科学”並びに“農学”に関する専門知識と技術を習得させ、地域社会のリーダーとして活躍する専門職業人、またグローバルな視点を持った研究者・技術者として国内外で活躍できる人材の育成を行います。

1

網羅的な座学教育および実験を通じて
幅広く農学と生命科学の知識や技術を習得

初年次の農学概論をはじめとして、各研究分野の専門的な座学教育により、知識を集積します。さらに、2〜3年次の各分野の学生実験を通じて、得られた知識を活かし、理解するための研究手法を身につけることができます。

2

農場での実習や試験圃場での栽培研究を通じて
実践的な感覚と経験を身につける

実際の栽培現場に近い研究農場における実学教育を受けることができるため、植物の播種から収穫にいたるまでの肥培管理や病害虫防除を含めた栽培の全行程を農学的・生命科学的な視点から学ぶことができます。

3

岩手ならではの寒冷地農業の研究を行うことで
植物生命科学の発展に貢献

3年後期以降の研究室配属後は遺伝子・タンパク質レベルでの基礎研究からフィールドレベルでの応用研究までを通して、生命機能の解明や有用植物の遺伝育種・機能開発、新規作物の創出、植物ウィルスと昆虫の制御および機能利用の研究を行います。

カリキュラム
カリキュラム

※2023年度(令和3年度)入学生のカリキュラムです

  • 科目紹介
    農学概論 〈1年前期〉

    植物生命科学科の研究の方向性、農学が存在する理由を理解することを目的として、各分野(作物学、園芸学、植物生理学、植物育種学、植物病理学、応用昆虫学)の概要および研究を行う上で必要な知識を教授します。

  • 農場実習Ⅰ・Ⅱ 〈2年前期・後期〉

    作物栽培について実習・実践し、農学と生命科学の理解を深めます。育苗管理、田植え、播種、摘花、摘果、除草、病害虫防除、収穫、選別などを体得します。自ら計画し、各種作物を栽培することで、植物の生命現象を理解します。

  • 植物生命科学実験 〈2年後期・3年前期〉

    各研究分野(作物学、園芸学、植物生理学、植物育種学、植物病理学、応用昆虫学)の実験を通じて、それぞれの分野での実験の特徴を学び、研究対象や研究手法を学びます。

  • 卒業研究 〈3年後期・4年前期・後期〉

    研究室配属後、教員の指導の下、植物生命科学に関するテーマを決め、実験計画を組み立て、新規性のある科学研究を実行します。卒業論文を書くことで情報収集・分析と考察能力、研究発表を行うことでプレゼンテーション能力が向上します。

卒業研究テーマ例 2020年度(令和2年度)~2021年度(令和3年度)の研究テーマです。
  • イネ283品種の窒素に対する葯形態の応答性
  • リンゴ小球形潜在ウイルスのトマトにおける種子伝染の調査
  • ブロッコリー花蕾におけるアントシアニン蓄積性を制御する遺伝子座の同定
  • ナスタチュームのアントシアニンに関する研究
  • カイコSxl変異体における幼若ホルモンアナログ塗布の精子形成に及ぼす影響
  • Indole-3-butyric acid promotes lateral root development without affecting primary root growth
  • フィトクロムを介した日長および温度による低温誘導性遺伝子の発現制御とその解析
  • 植物の生育効果をはじめとするBurkholderia sp.B3-1株の揮発性物質の調査
  • リンゴの育種年限短縮に関する研究
  • 土壌養分の局在に対するイネの根系分布および窒素輸送関連遺伝子の空間的制御
  • ミヤコグサ根粒菌を用いたSinorhizobium frediiが有するNopCの機能解析
  • ヒゲナガカワトビケラ(Stenopsyche marmorata)BAC-FISHマッピングによるS.tienmushanensisゲノム情報のZ染色体アセンブル
自分の興味のある分野がきっと見つかる

私たちの所属する学科では、植物の細胞や遺伝子の構造、その生理的機能に加えて、それらを取り巻く土壌や気温などの外的要因とその働きについて広く学ぶことができます。また、座学で学んだそれらの知識を活かして大学が有する圃場で実習を行ったり、それぞれの研究分野での基礎実験を行うこともできます。その中から自分の興味を持った分野の研究室に所属することができるので、きっと自分の興味のある分野が見つかると思います。

大渡 翔冴(おおわたり しょうご)さん
〈岩手県立盛岡北高等学校出身〉
植物という命の仕組みを知っていく

農作物ってなにか、わかりますか?この学科で学べるのは、植物たちのそんな一面です。植物の体の仕組み、病気のこと、遺伝のこと、昆虫や微生物なんかの、周囲で生活する生物たち……いろいろな要因が絡み合って植物は育っていきます。だからこそ、小さな発見が大きな学びに繋がるんです。植物にフォーカスを当てて農業を学びたい人はもちろん、新しい興味を探ってみたい人にも。自分の知らなかった一面を知るきっかけにもなるかもしれませんよ。

中山 怜南(なかやま れみ)さん
〈白鴎大学足利高等学校出身〉
進路・資格

【想定される進路】

種苗・食品・農薬関連企業  農業団体  国家・地方公務員(農学職)  大学院進学 

【取得可能な資格等】

高等学校教諭一種免許状(理科、農業)、普及指導員(受験資格)、環境衛生監視員

2020〜2021年度(令和2年度〜令和3年度)卒業生の進路実績

※円グラフの数字は人数を示しています ※円グラフは2021年度(令和3年度)のみの実績です

進路

【進学】 岩手大学大学院、東京大学大学院、東北大学大学院、名古屋大学大学院、北海道大学大学院

【公務員】 農林水産省、東北農政局、北海道農政事務所、植物防疫所、岩手県、北海道、秋田県、宮城県、盛岡市、北上市、富谷市

【民間企業】 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構、地方独立行政法人青森県産業技術センター、秋田県農業共済組合、新みやぎ農業協同組合、国立大学法人秋田大学、ホクレン農業協同組合連合会、南十勝酪農ヘルパー有限責任事業組合、フジパングループ本社(株)、ハイテクシステム(株)、(株)div、(株)えびせんべいの里、(株)西部開発農産、(株)ガモウ、(株)薬王堂、(株)湯田牛乳公社、(株)冨田農園、(株)アーク、(株)岩手エッグデリカ、農家、(株)津田商店、(株)Wiz、一冨士フードサービス(株)、(株)ユニリタ、(株)自然科学調査事務所、ジャパンフード(株)、ディップ(株)、福井シード(株)、東京青果(株)